私の毎日料理
1990年代から始まった筆者の料理記録をまとめた。
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章立て目次は以下の通り。
第2章 特選レシピ
第3章 主材料別レシピ
第4章 調理法別レシピ
第5章 料理店のまかないとシェフのmyごはん
第6章 正月の料理 24品
第7章 常備菜と簡単おかず 23品
第8章 常日頃作る料理 83品
第9章 たまに作る料理 7品
第10章 お気に入り料理 142品
第11章 簡単な一品、酒の肴、漬物 54品
第12章 鍋物 13品
第13章 ご飯類 72品
第14章 麺類 24品
第15章 汁ものとスープ 33品
第16章 ドレッシング・サラダ・おひたし・デザート 37品
第17章 正月料理(追加) 10品
第18章 基本の計量、味と技
第19章 料理に関するコメント集
第20章 食卓メニュー
第23章 最近作った主なもの
第24章 お礼
第2章から第5章の各章には、章タイトルに分類されるレシピ名を、ほぼ「あいうえお順」に記載した。レシピの節番号をクリックすればレシピに到達する。
第6章から第17章には、個々のレシピが記載されている。細かい配列順には、あまり規則性はない。
レシピに記されている分量・材料や手順等は重要であるが、好みによって変える事も大切と思う。但し、変えると全体の味を損なう場合もあったので、注意も必要と感じました。
不惑を過ぎて料理造りを始めた。この数年の間に、先達の皆さまのレシピを参考にして実際に作った料理の中で、これは、今後も作りたいと感じたお気に入りの品々のレシピを集めた。その多くは、終生の友として味わいたい料理である。元々食べる事は好きであったが、自ら台所に立つ事はほとんど無かった。たまたま、家内が一ヶ月程寝込んでしまったのが契機となって、必要に迫られて料理造りが始まった。知識・経験ゼロから出発した私がした事は、テレビの料理番組に習う事であり、多くのプロの先生方が著された本に学ぶ事であった(感謝)。系統的に修行できないという欠点はあるが、やむを得ない選択であったかとも思う。
ところで、我々は料理を作り、食べ、そして後片付けまでしなくてはならない。これはほとんど毎日の作業だから、この意味する所は重要である。あまりに込み入った料理は、美味ではあっても作るだけで疲れてしまい、到底毎日は続かない。初歩から少し上達した程度の腕前で作れて、毎日食べても飽きが来ない料理を食べたい。週末は時間があるから、込み入った料理も良い。今は、体力知力とも人並みだから良いとしても、あと10年経てば、今と同じ事をやっても疲れはひどくなるだろう。食事の好みも変化しているのではないか。どんな料理がお気に入りとなるだろうか。こんな事が指針となって、メニューを選んだように思う。当然ながら、プロの料理人が作る料理は、そのお店に行って全体の雰囲気の中でいただくもので、毎日の家庭料理とは別物と思う。
従って、本書には、料理に多くの手間はかけられないけれど、ポイントとなる部分は美味しくあってほしいと願い、主として日本的な食事をしたいと考える筆者の好みが反映している。私の好みと感じたものには推薦の印を付けた。参考出典がわかるレシピには、それぞれのタイトルに続けて付記した。参考文献は本稿末尾にまとめた。参考とさせていただいた先生方に心より感謝致します(レシピ中では敬称を略させていただきました)。
同じ種類のお節料理を数年にわたり作り続けた経験によれば、年々必要な労力が減少し、しかも味は良くなっているように思われる。徐々にではあるが、手順が良くなった事、動作の効率が良くなった事、そして塩加減が上達した事が効いているかもしれない(2002年春記す)。
今は2022年の春となり、既に古希を過ぎてしまった。20年近く前に書き記した事が検証できる年齢に至った事は我ながら驚きである。現状を記せば、あまり疲れを感じる事もなく、いまだに古典的お節料理を暮れに作っている。好みもあまりは変わらない。ただ、かつて一週間に一度くらいの頻度で作っていたレシピをここしばらく作らないとか、気に入った新しいレシピを追加したとか、小さな変化はある。
2023年4月 加藤湖山